ヘフィツィルの友好の森に、針葉樹の新しい1ヘクタールが増えました。むさしの・多摩・ハバロフスク協会のボランティアが千数百本のチョウセンゴヨウを植えました。 日本のボランティアとハバロフスクの住民がヘフィツィルに姿を現したのは偶然ではありません。1ヘクタールもの土地にチョウセンゴヨウを植えるのが目的です。 伝統になったこの植林は絶えずに14(16)年にわたって行れています。ボランティアの中には、環境運動のベテランもいれば、初心者もいます。 その初心者のために営林署の専門家から簡単な説明があります。
営林署長:「根元をこのように伸ばして、植えたら周りを足で踏んで下さい。」
林光子さんは77歳で、ハバロフスクへ植林にみえたのは4回目です。
林光子さん:「日本では動物を中心にしたボランティア活動を実施しています。動物、植物、人間我らはみんな自然の一部で、このような付き合いをいつも楽しんでいます。それに、こちらへ来るたびに、ここの空気を吸ったら若くなったかのように感じています。」
ボランティアの中に畠山重篤さんがいます。普段は漁師をしており、子供の時から海で過ごしています。彼は森林と海の繋がりという、これまで知られていなかったことを理解し、この発見についてを本を書いて、世界中で有名になりました。現在畠山さんは(2012年国連に選ばれた)「フォレストヒーロー」と呼ばれています。 畠山さん:「簡単なことです。太平洋の魚が豊富なのは極東の森林のおかげです。つまり、極東で雨が降って、栄養物質のある水がアムール川を通して海洋まで運ばれます。こちらの森林から出る水が、海で取る魚に対してはとても大切なのです」。
ですから、畠山さんは今日のような植林に参加を望むのです。最初の友好の森が生まれたのは14(16)年前のことで、その期間にわたって数万本の苗木を植えました。
安藤栄美団長:「今年は様々なボランティアが参加しています。12歳から80歳までの人がおり、それぞれ別な動機を持っています。ある人はロシアに関心を持ったから、ある人は環境問題の解決に貢献したいからです。」
尚、日本のボランティアは自費でハバロフスクに来て、緑の募金が支給する資金で苗木を買い取ります。
デニソフ部長:「3年生の苗木は約5ルーブルで、5年生は10ルーブルとなります。」
この地域に松林ができるのに、約70年ぐらいかかるでしょうから、その美しさを評価できるのは今のボランティアのお孫さんたちでしょう。