2014植林ボランティアツアーINハバロフスク

報告者 木崎 剛

  • 期 間2014年5月4日(日)~11日(日)
  • 参加者 安藤栄美理事長・長島 昭顧問・本江一郎顧問・木崎 剛 ほか17名(男性11名・女性6名)
  • 通訳:オルロフ・ウラジミル
  • コーディネーター:チェルニコワ・エレナ

5月4日(日)曇り時々雨

 参加者が空港に集まり、チェックインを行う。今年も個人での重量計算となり、協会の荷物を参加者に振り分けてチェックイン。それでも2万5千円ほどの重量超過金を支払う。

 ほぼ定刻どおりS7-568便でハバロフスクへ。 機内では軽食ボックスが配られ、夕食となる。

 19:45にハバロフスクに到着し、一部協会持込の荷物を開封させられる事態はあったが、問題なく通関も通った。 空港には、コーディネーターのチェルニコワさん、通訳のオルロフさん、現地に滞在している小林くんが迎えに来ていてロシア(ハバロフスク)についたと実感した。原さん、長島顧問はインツーリストホテルに向かい、我々は太平洋国立大学宿舎へ。ここでも部屋割りで多少の行き違いはあったが、これも海外でのよくある出来事として明日に備えるべくそれぞれの部屋へ。 しかし、10時になってもまだ明るい。なんとも不思議な感じ。

5月5日(月)晴れ

 7:50に宿舎入り口に集合して、朝食へ近くのカフェへ。 8時までに準備をしてもらえることになっていたが、準備は完全ではなくビュッフェスタイルでキャッシャーを通ってから一部の料理が出てきたりしていた。

 9:00に宿舎を出発してホテル宿泊組みを乗せ、途中換金をしながらナナイ地区トロイツコエへ向かう。 昼食は途中のマヤックにて。 道路は昨年の洪水の影響もあり、一部で改修の為、盛り土をしていたりと未舗装の場所もあった。

 15:30には目的地トロイツコエのアニュイスキー国立公園宿泊施設「マノマ」へ到着。 宿泊施設には犬、馬、鶏などがいたり、たくさんの薪があったりと自然との共生を感じさせる場所であった。

 16:00からは地元の子ども達(アニュイスキー国立公園少年団)が自分達の活動を発表してくれたり、民族衣装を見せていただいたり、装飾品などについて説明をして頂き、また、日本から持ってきた折り紙や剣玉などをして楽しみ、夕食を一緒にとるなどして交流をはかった。

 夜にはロシアの伝統的なサウナ、バーニャに入らせてもらった。 ちなみに男性の部屋は9人部屋(9台のベットが並んでいるだけ)。

5月6日(火)曇りのち雨

 8:30に朝食を取り、ナナイスキー営林署管轄の植林場所へと出発。

 10:30に現地に到着。 地方政府森林管理局長の挨拶、理事長の挨拶のあと、恒例により「カチューシャ」を歌い作業開始。 植林には営林署の皆さん、ナナイスキーの子ども達を含め総勢約50名で行った。 ロシア語が話せなくても、身振り手振りを交えて一緒になって植林を通して交流をすることが出来た。 今回もハバロフスク地方のテレビ局が取材に訪れ、中学生・高校生の兄弟、安藤理事長がインタビューを受ける。 この日は3年生の苗木を3500本植えた。

 昼食後関係者の皆さんとお別れをして、ハバロフスクに向かう。 ハバロフスク郊外の「ひまわり」と言うレストランで早めの夕食となった。

 夕食後に後発組が空港に到着予定であったが、早めに到着した為、早々に迎えに行くがなかなか戻ってこない。バスが戻るのを待って宿舎へ戻る。

5月7日(水)晴れ

 朝食後に畠山氏、山本記者と合流して、太平洋国立大学へ向かう。

 10:00から大学の講堂にて環境セミナーを開催する。 会場には多くの学生も授業の一環として参加し、質疑応答も行われた。 大学からは学生と教授、日本側からは、小林氏と畠山氏がそれぞれ発表をした。 授業終了後、学食にてセミナーに参加した学生も交えてランチと懇談をした。

 昼食後に大学との協定書の調印式を行う。大学構内のサクラも見学させていただいた。

 14:20から参加者は小動物園の見学をして頂き、本江顧問・小林氏・安藤理事長・畠山氏・山本氏・木崎は、ワロニシの植林地へ向かい、2011年の緑の少年団が植えた苗木の確認を行った。

 16:00から、児童青少年センターを訪問し、子どもたちの歓迎を受けた。 日本側からは畠山氏にお話をして頂き、絵本や折り紙などをプレゼントした。 また、一緒に折り紙やちょっとした遊びなどでの交流もした。

 夕食前に桑津氏と合流をして、インツーリストホテルにて夕食。

5月8日(木)快晴

 9:10に宿舎を出発して、ヘフィツィル地区への植林作業へ。 途中で森林管理局の皆さんと合流をして、現場へ。

 10:50から「友好の森Ⅱ」記念碑の前でセレモニー、記念撮影を行い、植林場所へ向かう。 植林地は、傾斜地ではあったが、事前に目印になる杭を打っていただいていたので、そこへ苗木を植えていった。 今回は、土を返す先のとがった道具が用意されていて、作業がスムースに進んだ。 2,3人での作業であったが、ロシアの方との作業は、やはり言葉が通じないのでボディランゲイジに頼るところが大きいが、皆それぞれに楽しんでいるようだあった。

 この日は3年生と5年生の苗木を1500本植えた。 植林を終えて、昼食のためにレストランへ。 レストランの直ぐそばに、ナナイ人冒険家ガイドのデルス・ウザラにちなんだ石碑があり、そこを見学した。

 昼食は、途中のレストランで作業に参加していただいた皆さんとともに、お互いの労をねぎらいながら、懇談もかねて食べた。レストランのオーナーが記念写真を一緒にとってくれということで、レストラン前で記念写真を取りました。 それは、きっとレストランに飾られることでしょう。

 午後、参加者のみなさんは大ヘフィツィル自然保護区の散策をして、夕食後、レーニン広場で自由行動を取り宿舎へ。 安藤理事長、桑津市議と木崎はハバロフスク市役所のイワノワ国際交流局長との会食へ出席いたしました。 ハバ協には、大変なご協力を絶えず頂いていますが、今回の会食では、武蔵野市との交流をもっと広げたいとのお考えをお聞きしてきました。また、5月末のハバロフスク市の156周年記念式典に出席の要請もいただきました。 大変光栄に感じましたし、今までのハバ協の活動がこれほどまでに評価されていると感じた瞬間でもありました。

5月9日(金) 晴れ

 朝、朝食を取り、9:00にシカチアリャン村へ向かう。 途中、休憩して露店で蜂蜜や小物を買う。

 約2時間でナナイ博物館、学校、体育館が併設されている庁舎に到着。 ニーナ村長の出迎えを受け、博物館を案内していただき、子ども達の舞踊を見せていただいた。 子ども達と一緒にランチをいただく。

 昼食後に折り紙や剣玉、コマなどで子ども達と交流をした。子ども達の上達の早さに、驚かされた。 そのあとに川沿いにある、古い古い岩絵(岩を削って描かれている線画)に案内していただいた。 不用意にあるので、見落としてしまいそうであるが、よく見ると、魚や動物、人の顔が描かれていた。 シカチアリャン村をあとにして、帰路に着く。

 市内に戻り、プラチナアリーナ(アイスホッケー場)の見学をさせていただいた。 少し、遅くなってしまったが、練習を続けていていただき、その迫力も含め見学することが出来た。 実は、練習を教えていたコーチは、インツーリストホテルで以前働いていたそうでこれも何かの縁と思えた。 アリホテルのレストランにて、夕食をとった。レストランの前で、桜がハバロフスクでも咲いていることを見ることが出来た。この桜は、協会が1998年頃に持ち込んだエゾヤマザクラの苗木が成長したものであると思われる。

5月10日(土) 快晴

 この日は、1日観光ということで午前中に博物館を見学し、コムソモーリスカヤ広場前の展望台により、アムール川の遊覧船に乗り、鉄橋付近までの遊覧を楽しんできた。

 昼食をとって、市場で市民の生活について触れ、ロシア正教のスパソプレオブジェンスキー聖堂、ハバロフスク駅を見学し、その後、3班に分かれて、行動しました。 一つは、書籍を中心に大きな本屋さんをみて、市内を歩く。もう一つは、路面電車に乗って、市内観光をする。もう一つは、マイクロバスにて観光をする。それぞれ、目的をしっかりと果たし、有意義な時間を過ごせた。

 夕食は、ハバロフスク最後ということで、インツーリストホテルにてささやかながらパーティーを開き、それぞれにハバロフスクでの最後の夜を楽しんだ。

5月11日(日) 曇り

 日本人墓地に立ち寄り、お参りをしてから空港へ向かう。 空港では、わざわざ森林管理局長さん等が見送りに来て下さった。

 定刻どおりに成田に到着した。 問題もなく、参加者の皆さんと笑顔で家路についた。