「2018 植林ボランティアツアー in ハバロフスク」の報告

今回は、「ロシアにおける日本年」の公式行事として認定されました。

GUBERNIA放送局のニュース番組(5月3日)

ハバロフスク地方では春の植樹キャンペーンが始まりました。今年は面積5500ヘクタールにおいて森林再生対策を実施する予定です。主に唐松を植える予定ですが、チョウセンゴヨウ松やエゾ松などの植樹も計画されています。基本的に作業は秋に行われ、苗木が定着しやすい季節と思われるからです。ただし、一部の苗木は、全ロシア植樹の日である5月19日に植えられます。緑化面積は16ヘクタールになります。同じ19日にボランティアは23ヘクタールの森林で不法のゴミ捨て場を処理する計画もあります。
ハバロフスク地方の森林再生事業に参加するのは市民ばかりではありません。今日、日本のボランティアがシカチアリャン村の近くに約3000本の針葉樹の苗を植えました。ボランティアは旅費だけでなく苗木代も自己負担にしました。ハバロフスク地方ではこの植林事業は20年前から行われ、主催者の考えでは森林の再生のみならず、日本の海の魚類の豊富さにも貢献するということです。
代表団には18名のボランティアが入って、日本のさまざまな地域から来ています。中に公務員、会社員、学生、定年退職者などがいます。もっとも年配の方は東京の原尚(たかし)さん(81歳)です。過去は建設技師を務めていました。8年前に知人から極東ロシアで行われる植樹活動について聞いて、それ以降その活動に絶えずに参加するようにしています。
原尚氏:『初めて植樹に参加したのは2010年です。それ以降、毎年植樹に行くようにしています。地球温暖化の防止や自然保護に貢献したいからです。』
日本のボランティアは(地球温暖化等による)気温の変化に対応して森林再生事業を行っています。また、学者が発見したように、ハバロフスク地方においての植樹は太平洋における漁獲によい影響を与えるということです。
安藤栄美理事長:『ハバロフスクの湿地帯の森林でできた栄養分(溶存鉄)はアムール川の流れによりオホーツク海、そして太平洋沿岸に供給され、魚の栄養源であるプランクトンを豊富にします。周知のごとく、日本の食糧は漁業に依存しているところが大きいですから、その恵みは計り知れません。』
過去の20年で日本のボランティアはハバロフスク地方で6万本以上の木を植えました。シカチアリャン村の近くでは2年目で、昔はチョウセンゴヨウ松の林があったところに植樹しました。20世紀の半ばごろ、ハバロフスク及び周辺の村の建設のために伐採されました。当時、毎年約30万立方メートルの木材を調達しました。
記者:『日本のボランティアは昨年もこの小さい苗木を3000本植えました。成長は5センチほどしかありませんが、ほとんどの苗木は無事に定着しました。この地域にチョウセンゴヨウ松の林ができるのに40年か50年ぐらいかかるでしょう。』
ハバロフスク地方では毎年約6万ヘクタールの森林を再生しますが、再生森林より多い森林が不法伐採や山火事によってなくなる一方です。
デニソフ副局長:『今年は山火事ハザード状態が激しく、春が来たばかりなのに、この3~4週間内に火事が数多く記録されました。今日現在まで、森林の10万ヘクタールにおいて火事が発生し、6万ヘクタールの森林が燃えてしまいました。』
日本のボランティアはハバロフスクに贈り物をしたいと願っています。市制160周年を祝して160本の若木をゴリキー町に植える予定です。このセレモニーに在ハバロフスク日本国総領事の参加も計画されています。

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プリローダ第64-65号

1面 2018年ボランティアツアー in ハバロフスク
先行応募 開始!
ハバロフスク市民とともに市制160周年を祝いませんか?
2~3面  2017植林ボランティアツアー in ハバロフスク報告
4~6面  平成29年度 総会資料
7面 委託事業 2017緑の少年団国際交流事業
8面 ももかの留学体験、他

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「2017 植林ボランティアツアーinハバロフスク」の報告

日本のボランティアがシカチ・アリャン村の周辺で3000本の木を植えました。参加者は自費でハバロフスクに来たばかりでなく、貴重なチョウセンゴヨウ(マツ)の苗も購入しました。この環境ミッションは継続されている事業で、日本のボランティアは18年にわたって毎年ハバロフスクに来ており、地球の各人が木を一本だけでも植えれば良いのだと考えています。クセニア・ブロネスラフスカヤ記者による報道。
日本の吉竹勇太朗さん、彼は学生の環境保護者で、わざわざハバロフスクへ植林に来ました。日本では森林復活の問題を研究しています。地球を温暖化から守るための唯一の方法は森林復活であると考えています。
吉竹勇太朗学生:『ハバロフスク地方を始め、南アメリカやアフリカの諸国では森林伐採が深刻な問題になっています。森林を復活させるのに、地球の各人が木を植えることが必要だと思います。』
日本から22人のボランティアが来て、中に学生だけでなく、年配の人や職員もいます。わざわざ休暇をとって、ハバロフスクで苗を購入しました。
安藤栄美理事長:『日本では、ハバロフスク地方における植林についてチラシを配布したり、(インターネットで)広報をして、このようなボランティアを募集しました。』
むさしの・多摩・ハバロフスク協会は活動を始めて20年ほど経ちますが、そのうちの18年にわたってハバロフスクへ植林に来ています。日本のボランティアのおかげでラゾ地区やナナイ地区にチョウセンゴヨウ(マツ)を植えることができました。
今現在日本のボランティアが植林を行う場所には、かつてはチョウセンゴヨウ林がありましたが、全部伐採されました。
シカチ・アリャン村長のドルジニナ・ニナ:『戦前時代や戦争中にもチョウセンゴヨウは全部建設に使い果たしました。歴史の資料から分かるように、当時のコルホーズ(農業集団)の職員たちはチョウセンゴヨウの木材で溶室、学校、村役場などの建物を建てました。』
森林を再生するのに数十年かかります。チョウセンゴヨウは非常にゆっくりと成長しており、1年で5~10センチしか伸びません。
森林管理局のデニソフ局長:『十分なチョウセンゴヨウ林になるのに200年ぐらい必要です。それぐらい経てば、この林に生息する動物のためのチョウセンゴヨウの実が豊富に収穫ができます。』
近い将来、ハバロフスク地方では更に約200haの土地にチョウセンゴヨウを植える予定ですが、地方政府予算による事業になります。(通訳:ウラジミル・オルロフ)

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プリローダ第63号

1面 植林ボランティアツアー in ハバロフスク
      2017年はシベリア鉄道を利用してロシア極東の二大都市を訪れます!
2~3面  「持続可能な社会構築のための大学間交流プログラム」写真報告
4面 太平洋国立大学派遣プログラムに参加した学生たちの感想

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